日本とアメリカの関係がギクシャクして、アメリカの日本を守る気力が薄れ始めてきた。するとすぐに中国海軍は南の鳥島付近をうろちょろして威嚇し始めてきた。ロシアは択捉島で軍事演習を始めた。ロシアがフランスから買い上げる上陸用艦艇はウラジオストックに配置するという。ロシアが日本を仮想敵国として見始めたとニュースにあった。南から中国が、北からロシアが日本を挟み撃ちする状況になってきた。アメリカが日本を見放すということは、ロシアと中国の日本ぶんどり合戦が始まるということですね。その準備を中国とロシアは始めたということです。軍事的な配置と動きというのは１０年、２０年先を見て準備を始めるものだから、普通の日本人が気にも留めないことが１０年後、２０年後意味を持ってくるのです。本当はそういう小さな動きを重要視しなくてはならないのです。平和というのは憲法の紙切れで守れるものではないということですね。
アメリカでロシアのスパイが捕まってその美貌が話題になっているようですが、日本のテレビは、「冷戦が終わって今の平和の時代にB級映画のようなスパイが存在している理由が分からない」と言っていた。これが日本の世界政治を見る目なんですよね。日本人は平和ボケの中で、国際政治の現実を見る目を失なった。