私は多くの日本人が悲観的になっている今、「日本の未来は明るい」と主張しています。今の日本にはいろいろ問題があるのは分かっています。でも、「日本人が日本人を発見したら世界は変わる」、「競争の枠を越えたところに日本の道がある」という私の主張はますます正しいと確信するようになっています。そういう中で、原田武夫という人の本を読んでいたらこんな文章がありました。私も山本空外という人のことはまったく知りませんでした。ほんと、日々、自分は何も知らないということを知る毎日ですね。
『山本空外の下を、とりわけ米欧の要人たちがしきりに訪れていたという事実である。例えばマンハッタン計画を進め、広島・長崎への原子爆弾投下を実現した・・・・オッペンハイマーはその一人である。「原爆の被害者」である山本空外に対して「これからいかに生きるべきか」を問うている図。これ以上の歴史の皮肉がこの世にあるだろうか。』
そしてインターネットで調べるとこんな文章も見つかりました。
『 原子爆弾を開発したアメリカのオッペンハイマー博士と、日本初のノーベル賞を受賞した湯川博士が、共に「自分を弟子にして下さい！！」と懇願した日本の、そして世界に冠たる思想哲学者“山本空外先生”』
『日本が世界に誇り得るただ一人の哲学者山本空外先生。
フッサール、ベルグソン、ハイデッガー、ヤスパース、ホフマン、サルトル、ジルソン等々に直接親交があり、或いは起居をともにし或いは夜を徹して論じ合った哲学学者は空外先生をおいて他にない。最初に原子爆弾を開発した米国の物理学者オッペンハイマーは、先生の書を見て「東洋の点は動く」と驚嘆した。』
『詩人の坂本真民は「先生の字からは音が出ている」と感嘆し、前記の犀水は「脱俗」高雅の『一者の書』を拝観するは人生無上の歓喜」としている。
レーガン前大統領が「大自然の妙有に生きる東洋の大哲人」と礼賛し、先生の書を懇願入手した話は有名である。』
『レーガン大統領が日本を訪れてまいりました時に、中曽根首相に土産はいらないから空外先生の書が一幅ほしいと言いました。空外先生を誰も知らない。大臣も知らない。誰も知らない。』