白鵬が、「相撲が滅びるときは日本が滅びる。私は日本の相撲の伝統を守りたい」というような趣旨のことを言っていました。引退した朝青龍は、「生まれ変わるとしたら、日本に生まれて大和魂を持った横綱になりたい」というようなことを言っていました。そして土俵にキスをして去りました。朝青龍の言葉は日本人に対するリップ・サービスなのか、それとも本気なのか？私は疑うわけです。テレビで観察しているとどうもそれは本気のような気がします。白鵬にしろ朝青龍にしろ、また中国人や韓国人で日本に帰化した人の話を読んでいるとどうも日本と日本人は素晴らしいらしい。ある中国人の女性で、「私は日本人になりたい」と本気で言っている人がいました。
日本人に帰化した中国人の書いたある本の最後に、【次の一言だけを言い残したい。「この日本に来て良かった！」】
私は日本人が日本人を発見することが日本の再生へと繋がり、世界平和の道に繋がるような気がします。
日本人は飛鳥時代に中国から仏教を受け入れたが中国文化には染まらなかった。鎌倉時代に中国から禅を吸収したが中国人にならなかった。他もろもろありますが、日本ほど世界の良いものを吸収して、なおかつ相手の文化に吸収されないという国は無いと思います。明治時代に西洋文明を受け入れても神社・仏閣の建物と宗教文化は残っている。世界遺産で現在もその機能を果たし続けている建物は日本以外では少ない。たいていは遺跡に過ぎない。
ずいぶん前に書いたことがありますが、帰化という言葉は不思議な言葉です。外国人が日本国籍を取ることを帰化すると言いますが、日本人が韓国人に帰化したとか、中国人に帰化したとか、アメリカに帰化したとは言いません。アメリカの国籍を取ったと言います。帰化ってどういう意味なんでしょうか？「帰」という言葉の意味は何なのでしょうか？「帰」は普通に「家に帰る」、「国に帰る」という表現が基本ですが・・・。
日本国籍を取るということは日本人になることですよね。日本人がアメリカ国籍を取っても日本人をやめるわけではありません。でもアメリカ人が日本国籍を取ることは、すなわち帰化することは、アメリカ人で無くなるわけです。不思議ですね。日本民族というものは存在してもアメリカ民族というものは存在しません。そして中国民族というのも存在しません。日系アメリカ人とかドイツ系アメリカ人とか言いますが、日本に帰化したらアメリカ系日本人とか中国系日本人とは言いません。日本に帰化したら日本人なんですよね。そして彼らはなぜ帰化するのでしょうか？例えば秀吉の朝鮮の役の時、多くの朝鮮人の焼き物や建築職人が連れてこられました。そして彼らは日本に帰化しました。なぜ朝鮮人であることの誇りを持続しなかったのでしょうか？そう、朝鮮ではそのような職人は最低の人間として虐げられていたのです。日本では腕があれば、人間として認められ職人として尊敬されたからですね。そして藩という狭い範囲の中では行動の自由が与えられていたのです。だからほとんどの職人は日本に帰化したのです。朝鮮での生活より日本での生活の方が人間として認められ、豊かな生活が出来たからですね。