天風先生は、生まれ変わりについて亡くなる２週間前に訪ねた人に具体的に説いていたようですね。なぜ天風会大衆会員の前でそれを説かなかったのか？
それは前にも書いたように、それを説くと、”今”という存在に意識が集中しない人が出て来るからですね。それと共に今日考えました。
過去世を考えると、または知ると、心浅い人は、”今”の自分の問題を、”過去世の自分”に責任転嫁するからですね。例えば、「今の主人と仲がうまくいかないのは、前世で何とかかんとかだったから仕方がない」とかというように、今の問題解決のために自分が変わること、努力することを放棄してしまうことになる。そういうケースはしばしば聞きますね。それでは魂の進化・向上にならない。
前にも書いたように、すべては、”今”に全力投球の連続でしかないのだから。それが天風教義であり仏教の本質ですね。