アメリカ政府は福島原発から半径８０kmの中にいるアメリカ人にその外に出るように勧告した。その勧告は正しい。ドイツは成田空港には着陸しないで名古屋、関西空港を使うように指示した。これも正しい。菅総理が「最悪の場合、東日本が潰れる」と発言した。これも正しい。原発事故についてはこれぐらいの判断が必要だ。今朝の日本のテレビは、現在の放射線の量を示しながら「アメリカ政府の判断は神経質になりすぎているのではないか」と言っていたが何を脳天気なことをと私は思う。今のために避難するのではない。次に起こりうる最悪の事態に対して避難するのです。それが起こってから避難しても遅すぎる。
政府の避難勧告距離の倍は逃げないといけないと先に書いたことが正しいことがアメリカ政府のアメリカ人に対する避難勧告によって図らずも証明されてしまった。もちろん日本政府がアメリカと同様の８０ｋｍ範囲の人に避難勧告を出したらパニックになってしまうし、行きようがない。８０ｋｍという判断は平たんで広いアメリカ、人口が密集していないアメリカ、誰でもすぐに車で避難できるアメリカだから言える距離ですね。日本では私の言う４０ｋｍが妥当でしょう。
ロシア政府はロシア大使館職員の家族に帰国指示を出した。それが危機管理です。
急激な円高になっている。その理由の後講釈は誰でもできる。それが日本の専門家の頭の程度です。それにしても不思議だ。こういう状況でその国の通貨が高くなるのは日本だけだな。例えば、韓国で同じ事故が起きたらウォン高になるだろうか？ウォン安になるよね。そしてその理由をまたもっともらしく専門家は説明する。アメリカだってアメリカで原発事故が起きたらドル安になるよね。昨日ラジオを聴いていたら、高橋洋一しという人が円高になると言っていた。先の読める人の一人かも知れない。
それにしても専門家が、「そういうことは絶対に起きない」、「起きたとしても対応できるので大丈夫」と原発に関しては常に言ってきた。専門家の読みや判断が如何に愚かかが証明された。起こりえないことは起こりえるということですね。