武蔵浦和駅近く、行列というほどでもないけれどいつも人が並んでいるつけ麺ラーメン屋がある。夜中にたまたま人が並んでいなかったのでどんな味かと店に入った。でも席は満席だった。ちょっと待って空いた席に座った。味は結構美味しかった。ずいぶん努力して作った味だというのが分かった。たまにいつも若い人が並んでいるラーメン屋でたまたま空いているときを見つけたときは入って見ることがある。で、気付いた。若い人の舌の感覚の基準はマクドナルドのハンバーガーなんですね。マックの味と同等か負けない味感覚(マックと同じ味という意味でなく味刺激)の店が行列が出来るみたいだ。美味しいけれど、結構、中年には舌への刺激が強い。舌の味覚細胞にピリピリ刺すような感じというか、出汁のいろんな味が良い割合で混合しているが熟成していないというか、まあ、クラシックな味というよりロックな味と言えるかも知れない。巣鴨のミルクカレーうどんの店もいつも行列が出来ていた(最近は知らないが)。中年後期のおばさん達が並んでいた。まあ、中年好みの味だな。東武デパートのレストラン街の中にも支店が出来ているが(ここ数年は行っていないのでまだあるかどうかは分からないが)巣鴨の方が美味しいと感じる。日本人は外国で生活してもいずれ日本に戻るという感覚の強い民族らしいが、中国人や韓国人は国を捨てて移住するのが基本らしい、それは味だという説がある。30歳を過ぎて外国に移住すると日本人にはそこの味に舌がなじめないという説があります。イタリア料理を好む日本人も多いけれど、たまのイタ飯だから美味しく食べられるので、365日毎日のみならず3650日のイタ飯は耐えられない。外国にも日本食は増えているが日本で食べる日本食とは何かが違う。日本人の帰巣本能の強さは、「おふくろの味」というものに対する郷愁ですね、きっと。そう言う意味で、今の若者のおふくろの味はマックかも知れない。もしそうならば、それは悲しいことだ。
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