福島原発の孫請け作業員で現場を夜逃げする人はいないのだろうか?命を賭けて原発を守るという人はいるようなのだけど、私は現場逃亡する人がいても不思議ではないと思いますが、それもまた正しい判断だと思います。放射能障害やガン、後々死亡というケースも多々出てくると思いますが、孫請け会社の社員とその家族には補償がない。1日一万円の日雇いに近いとも聞いています。残された家族の補償もなくそこで死ぬ覚悟をするか、逃亡して自動的に会社を辞めて助かるかの選択です。多くの現場の作業員はそういう選択を真剣に考えたことと思います。逃げる方が正しく賢明な選択です。残るのは愚かな選択ですがそれは天使の選択です。簡単に英雄という言葉は使えない。
ラジオを聞いていると、避難者の中に原発の現場から避難してきた人がいるそうです。仲間から、「おまえだけはここから逃げて助かれ」と言われて仲間が自分の車からガソリンを抜いてその人の車に入れてくれてここまで避難してきたと。残った作業員は、何が起きても自分が逃げるガソリンがもう無い状態で働いているのです(ラジオ・レポーターのお涙頂戴のための話のねつ造の可能性もありますが)。もちろん今となっては消防も自衛隊も来ているので万一の時は逃げることが出来るかも知れませんが、残念ながら万一の時はそこにいる作業員も消防隊員も自衛隊も逃げる時間はありません。
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