人はいろんな器に盛られた食事をします。お茶碗に入ったご飯、お椀に入ったみそ汁、いろんなお皿に美しく盛られたおかず。それらを順繰りに口の中に入れてよく噛んで飲み込んで胃で消化し腸で吸収します。そして便になって出て来ます。元の形はありません。便の匂いで食べたものが分かる時もあります。
何かの教えも耳や目に入れて頭の中で嚙み砕いて消化します。便となって出て来た時に元の形が残っていれば消化(理解会得)されていないことになります。食べ物は食べて便となって出て来ますが、教えの場合は人格となって出て来ます。その人格に霊性が醸し出されていれば身に付いたということになります。
本をよく読んで勉強して頭の中でまとめて本の内容と同じことを説いているようでは食べたものがそのまま出て来ただけになりますね。消化不全ですね。
「学んだことをすべて忘れろ!」ということはそういうことかも?ですね。忘れていい迄に何十年かかるのだろう?少なくても良い便の匂いを出したいですね。
天風会の夏期修練会は栄養たっぷりの食事をどう消化しやすく盛るか?と工夫されていますね。一皿にきれいによく考えられて盛られていると思います。
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