中国には国軍というのは無いと書きました。共産党を守る共産党軍(人民解放軍)なのですが、これまた軍管区という形でいくつかに分かれています。昔の軍閥の割拠とか半分独立した地方軍というかそういう要素をも持っていてその軍の力が強いのです。現在の中国政府は当然、文民になるのですが、文民は軍部を怒らさないように政策や言葉に気を遣っている。軍部に喧嘩できる文民はいないのです。対外的に弱気や妥協、協調の姿勢を見せると軍部の怒りを買うことになる。戦前の日本と同じですね。軍部に反対する姿勢は見せられない。いつクーデーターが起きるか分からない。中国共産党の名誉ある歴史を汚したとクーデーターを起こして政治部を粛正することもあり得るのです。そういう緊張の上に中国政治・外交は成り立っている。戦前の日本と同じで、そして今の日本とは違うのです。日本の常識の上で考えても対処出来ない。
尖閣漁船問題も自民党政権だったらどうしたか?即釈放ですよね。今、民主党の弱腰を批判しているけれど、自分が政権政党じゃないから批判するだけで、ほんと、自分のことを棚に上げて人を批判しているのが今の自民党です。何年か前、金正日の長男が偽造パスポートで日本に入国した時に、逮捕もせず、確認もせず即、中国へ国外放逐した。身元を確認すると外交政治的に面倒になるからと中国からの圧力ですよね。日本のマスコミは政府はなぜ彼を逮捕して北朝鮮に拉致されている日本人との交換の手段に使わなかったのだと書いていたのがあるけれど、現実の政府は中国からの圧力がある中でそんな手を使う勇気は無い。自民党だって民主党だって共に中国に籠絡されているのですから。今回の件でテレビを見ていると、この政治家は中国から金を貰っているな、この評論家、コメンテーター、解説委員も籠絡されているなというのが分かってきますね。
PR