護国寺で講演会(説話)があった時、聴きに行った。30数年ぶりの帰国だったらしい。日曜の午後だった。せっかくのチャンスなのに聴きに来ている天風会員はほとんどいなかった。講演が終わって教壇から降りて来て私に握手の手を差し出してきた。「ヤバい!握手したら仏教の世界に引きずり込まれてしまう。逃げられなくなってしまう。」と自分の手を後ろに隠した。佐々井師はニヤッと笑っていた。私の心がすべて見えていたのだろう。師が自分から握手の手を差し出したのは私に対してだけだった。その後もテレビでドキュメンタリーとして紹介されていたけど、自分から握手の手を差し出した映像はなかった。久しぶりに日本に帰って来たことで縁のあるところに旅していたけど、小豆島もそのひとつだった。最初で最期の帰国だと言っていたけど、2011.3.11の後に東北大震災の供養のために帰って来た。今はインドに帰化している。
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