仕事以外では天風教義を会得するのを第一の目標にして学んで来ました。それ以外のことはただの雑音。そのために山田務名先生を東京にお呼びしたり、何があっても毎年二回芦屋に通ったり、いろんな本を読んだり、いろんなセミナーに出たりと。そこまで一生懸命に学んだ人は少ない。私は根性努力は無いけれど、何かを始めたら根気はある。
多くの天風会員は天風教義を身に付けることより、天風会にただ参加することに重点を置いているのだろう。進化向上を目指すのでなく、毎週同じパターンの活動に安心感を持っているのだろう。進化向上よりその場にいる安心感。学んでいるつもりになる安心感。それはそれでいいと思います。器の問題だから。
私も山田先生に学んでいなければ、クンバハカも永久に分からなかっただろう。神経反射の調節法とクンバハカの区別が付かないまま、自分は分かっているという自己満足だけで人生が終わったことだろう。山田先生は天風先生から教わったことを伝えているだけとおっしゃっていました。
天風先生も一般大衆会員に伝えることは時間的に制限があるので、若い学生会員なんかは夜な夜な10時11時まで天風先生の自宅に集まっていたと聞いています。「おまえ、そこまで分かったなら、次はこうしてみろ!」といろいろ教わったわけですね。その多くの内容を山田先生から私は教わったわけです。本当に有り難いことです。だから当時講演だけを聴いていた一般大衆会員だった人は、「天風先生はそんなこと言っていなかった!」となるわけです。
身体の感覚で解る、肚で解るということが大事で、知識は大事だが知識を覚えただけでは何も分かったことにならない。先日の新真クンバハカ法なんかは、誰もどこにも書いていない。全然別のアプローチから本筋に到達した訳です。机の勉強や知識では辿り着けない。それにしてもどうしてそんな閃きが出てきたのだろう?守、そして破、そして離で大元に戻って来たという感じですね。
宇宙を宇宙船で宇宙の果てを見つけようとまっすぐ旅をしていたら、まっすぐ向こうに向かっていたはずなのに地球にたどり着いたという映画がありました。
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