高校の卒業アルバムは高松に住んでいる叔父(母の弟)に送って貰えるように頼んだ。叔父にとっても私の家は自分の実家より自分の家になっている。
最初から叔父に頼めば良いという考えもあったけど、頼み事をするのは叔父叔母と言えどもあまり好きでは無い。なぜなら自分では家のことを何もしていないから。それと昔から人に何かを頼むというのはあまり好きではないから。
その叔父は月二回ぐらいは我が家に行って(帰って?)畑仕事をしている。
今日、島に戻ると言う。台風が過ぎ去ったので家の様子を見に行くのも兼ねているのだろう。家の息子が何もしないのに有り難いことです。叔父と言っても私と歳が四つか五つしか離れていない。小学校の成績はオール1だった。それを私が小さい時に見せて貰ったことがある。オール1というのは、みんな1なので偉いのか?その逆なのか?分からなかったのを覚えている。「5が偉いと聞いていたんだけどな~?どっちなんだろう?」と。その上のまた2歳ほど違う叔父はほとんどオール5だったので、通信簿の数字の差で、偉さの差はそれほど無いという感覚は小さい時から持っている。通信簿の数字で人間差別はしない。私の村の同級生の一人もオール1だった。佃煮を炊く仕事を中卒から50年近くやった。一つのことをそれだけ毎日貫くのも偉いと思う。彼のことを小さい時から、”じーちゃん”と呼んでいるのだけれど、じーちゃんに会うといつも、「じーちゃんが一番偉いよ」とマジで私は言っている。それに佃煮会社は給料は安いけど、彼はお金の使い方を知らないので、そのまま貯まって家を建てた。
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