昨夜、ベートベン交響曲第三と第七を聴いた。指揮者がステージに出てきた。
「何だ!こいつの態度は?」だった。良く見たら入っていた。
悪い言い方では憑依されていた。良い言い方では神がかっていた。
ベートベンを演奏する時はベートベンが入ってくるのだと言う。
モーツァルトを演奏する時はモーツァルトが入ってくるのだと言う。
英語の教師だったが50歳になって突然音楽に目覚めたという。
「こういう音楽を表現する日本になったのか?」という感じはありましたね。
日本の交響楽団はヨーロッパの一流の楽団の演奏に近づくことを目標にしていたのだろうと思うが、それを越えての演奏という感じでしたね。ヨーロッパ人から見ると、「何だ?このベートベンは?こんなのベートベンじゃねぇ~!」というところでしょうか?別な言い方では、「日本人はベートベンさえも日本化してしまった!」ということか?
千人は入れるホールに四百人ぐらいの観客だったか?楽団員30人ぐらい。採算が取れないな。私は2500円でチケットを貰ったけれど、4~5千円では考えるな、というところかな?テレビで取り上げられないと日本では観客を満杯にするのは難しいな。
それにしても、素人が階段を10段上がるのは練習と良いコーチに付けば上がれるがプロが階段を1段上がるのは難しい。いくら練習しても練習だけでは上がれない。上がるためのマニュアル(方法論)も無い。何でもそうだな。天風教義だって同じだと思うな。
昨夜の指揮者は良いことを言っていた。
「この世で人生を命がけで生きている人は、みんなあの世で英雄です。」と。
「私の妻はベートベンは何か美味しい弁当のこと?と言うぐらい音楽のことは知らなかった。ベートベンはそんな人達のために音楽を作ったような気がする。」と。
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