先週、ファッションや歴史に詳しい人と話しました。「男は女の陰としてファッションはある」と。女がドレスを着て男は黒のタキシードを着てダンスを踊るが、男の黒のタキシードは女の陰としての黒である。男は目立ってはいけない。女を引き立てる存在だと言う。男はビジネスマンは黒のスーツばかりで女のように色の自由を得てカラフルなスーツがいろいろあっても良いではないかと言ったら、そういう答えが返ってきた。なるほど。女は昔、太陽だったという話があるが本当にそうかも知れないと思った。男は女の陰として黒を選ぶのは遺伝子の持つ本能なのかも知れないが、イタリアのファッション・デザイナーはそういう哲学が分かってデザインしていると言っていた。