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たった一度のすれ違いの縁

今頃、可愛い子に会っても意味が無いけど、今日の午後秋葉原の駅で、チャージがうまく出来ないでいる子がいた。背は小さかったがインド人かバングラディシュ人かの大学一年生ぐらいの可愛い顔をしていた。顔は黒さを取ったら日本人そのものの顔かたちだった。彼女の顔をじーっと見た。
「日本語出来る?」と聞いたら、「ちょっと」と返ってきた。その言葉のニュアンスを聞いて日本に来て間もないのだと思った。で、英語に切り替えた。
「チャージしたいの?」と。で、チャージして上げようと彼女が手に持っているカードと千円を受け取って、チャージしようと思ったが普段駅で使っているのでなく新しい機械なので私も失敗して、一度キャンセルしてやり直した。
彼女は日本式のお礼の姿勢を取って、「ありがとうございました」と言って急いで去って行った。彼女とちょっと話したかったけど、彼女の国の文化では男と話すのはタブーなんだと思うな。
彼女の「ありがとうございます」と言う言葉は、過去世からの声のように聞こえたな。ピンポイントで会うべくして会ったのかも知れないな?と思ったな。
プロクラム通り、たった一度この世ですれ違って、その言葉を彼女は言う必要があったのかも?ちょっと忘れられない顔だったな。二度とすれ違うことは無いだろう。「袖擦れ合うも他生の縁」の典型だな。他生は、多少ではなくて、他の生、すなわち過去世ということですね。彼女には一生、幸せに生きて貰いたいものだ。
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