プロとアマの違いは、考えている痕跡を残さないか残っているかの違いですね。例えばプロの写真家の写真には構図を考えている痕跡が残っていない。アマの写真は構図を考えている(ただし、ど素人のスナップ写真は論外)。私がその自称プロ写真家にアドバイスしたひとつは、「構図は本能の中に入れろ!構図は本能で撮れ!」ということなんです。考えるとシャッターが0.数秒遅れるから。0.数秒の遅れが写真を甘くしてしまうから。浅草サンバ・カーニバルの写真は気迫がこもっているのが分かります。構図よりシャッター・チャンス優先だからですね。そして2kg以上のカメラを三脚なしの手持ちで手がしびれてなお撮り続けたことで思考を越えたトランス感覚になったのだろうと思います。
そう、考えて何かをするのが素人、何かを徹底した修練で自分の本能までに昇華したのがプロですね。
ということは、あ~だこ~だとぐじゃぐじゃ考えて生きているのは生きる素人、人間の素人ということになる????人間が人間のプロになるには徹底した苦労か、または生き方、考え方の修練が必要になる?
何事も、考えて考えて考え抜いて、そして考え果てて考えを放棄したときに生まれるひらめきが良い仕事を生む。
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