プロとアマの違って、何だろう?と最近考えていた。はるか何十年も昔にも同じ事を考えたような気がするけど、その時に出した答えは思い出せない。プロとアマの間にどうしてそんなに差が出るのだろう?一般的にはプロはそれでお金を稼いでいて、アマは別にお金を得る手段を持っているということではあるのだけれど、アマだって一生懸命やっている場合もあるのにその明らかな差はなぜ出るのだろう?同じ人間なのに。う~ん、結構難しい問題なんですよね、これ。で、今朝、気付いた。
プロはそれに命をかけているからということですね。アマとは、自分の命の方がそれより大切だということですね。やっぱり、命をかけている人間には勝てない。命をかけなければ天も味方しない。前にも書いたことがあるけど、人間の価値は、その人が何に命をかけているのか、何のために死ねるのか、なんですよね。自分のために命をかけるというのもあるかも知れないけど、自分が自分のために死ぬ、それは自己矛盾のような気がする。
5月推薦の本、「ブライズ先生、ありがとう」の中に、『イエスの「求めよ、さらば与えられん。叩けよ、さらば開かれん」とはいかなる意味か。この言葉を理解するのに、ブライズ先生は、「叩け」とは、にぎりこぶしでドアをノックするようなものでない。コンクリートの壁に頭ごとぶつかってゆくことなのだ。それでなければ真理の扉は開かない、と解釈していた。』とあります。この真理とは、俳句でも、朗読でも、大工のかんな技でも、あらゆるところにあるものなんですね。何事もおろそかに出来ないということですね。「俳句ですか、それはそれは高尚な趣味ですね」 (そんなこと毎日考えて生きていけるのだから、金持ちの道楽は羨ましいと内心で思いながら)、というぐらいにしか私は考えていなかった。趣味の俳句作りとプロの世界とはまったく違う世界なんですね。