「4班厚生ノート」というのが届いた。よくこんなもんが残っていたものだ。それもこれを持っていた女性はその班のメンバーで無かったのに。
読んで驚いた!信じがたい内容が書かれている。当時の心の苦しみを隠して、そのエネルギーをぶつけて書いたようだ。班のメンバーに好きな子が入っていたら、きっと別なことを書いただろうと思うな。
ちなみに、「厚生とは、生活の道を豊かにすること。」と先生によって書かれている。先日、メールで話を聞いた時、「厚生ノート?何の意味?」と思ったけれど、そんな意味でスタートした好きなことを書く班日誌だったんですね。いや、それにしても凄い内容が書かれている。「苦しみは哲学を生む」という典型例かな?高二の時の俺は今より偉かった?信じがたい内容だ。そして私は髄膜炎で倒れた。私が書いた文章を今、客観的に見ると、確かに、こういう文章を書く人間は、この世で生きていけなくなる、自殺の気が出ている、と見るな。確かによく生き残ったものだと自分で思うことはある。
高二の時は苦しかったのを覚えているが、書いた文章は覚えていない。読み返してみて、「いったいこれは誰だ?」ですね。そこに俺でない俺がいる。
これは当時私が読んだ本を書き写したものと思うが、中国の古典だろうな?
「果実を取る木は 必ずしも花美しくない、
花を眺める木は 果実多くは そまつである、
でも、 みごとな花は 人びとの心を和らげ、
甘美な果実は 人びとの身を養う
それぞれ能力は 違っていても、
役立つことにおいて平等だ、
備わった自分の力を知って、人々に奉仕し、
自らの使命に生きれば、幸いが分かる、」
以下長く続く。俺、高二でこんな本、読んでいたんだな、知らなかった!
まあ、余程苦しんでいないとこんな本、高校生が読まないよね。荘子かな?
私が書いた最後のページに、「ここ一、二週間、精神的にも肉体的にもガタがきているから、今日一日、ゆっくり遊ぶとするか、・・・」と書いている。これを書いた数日後に髄膜炎で倒れている。自分でも予兆を感じていたんだな。知らなかった。
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