親の遺産相続で、子供はみんな同じ権利を有するということに今のほとんどの日本人は当然だと思っている。子供たちは成長して核家族として分散し、高い相続税と複数の子供たちに同等に遺産を相続させれば資産家は三代でただの庶民に落ちる。
家を大事にしないことは家への誇りを無くしていくことになり、結果、国や社会への誇りも無くしていくことになる。先の大戦で日本の兵隊が強かったのは家族関係が強かったからとアメリカは分析して、日本を根本から弱体化させるには家族制度を悪平等に持っていくのが最善とGHQは判断した。その結果、遺産相続で兄弟関係が,しいては家族関係が壊れるケースが多く出るようになった。
子は親を見て、「兄弟は他人の始まり、親兄弟の絆より金。」と家族の絆の弱さを感じてそのように成長する。子は親を見て育つ。
権利は義務と貢献の割合に比例するという概念が日本人から消えている。
日本は選挙権も獲得したものでなく、与えられたものだしね。相続などの権利では、最低限の権利は保証されても、その上は家を守る責任と貢献度に比例しても良いと思うが。
かつて日本が南洋諸島を統治していた時、原住民は、「日本人は厳しかったけれど、働くことと勉強することを教えてくれた。戦争が終わってアメリカがやって来て、缶詰をたくさんくれて、働く必要がなくなってみんな堕落した。」と言っているのを読んだことがある。今の日本人も安全と権利をただで与えられた楽さの中で、缶詰をただで与えられた人たちと同じところがある。
働かない人ほど文句を言う、「働いているわよ!毎日、掃除して、ごはん作って、スーパーに行って、午後はテニスして!大変な仕事よ!」と。
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