幼児の英語教育が盛んなようですが、それらは子供教育として失敗しますね。8~10歳迄は日本語教育だけで良いのです。子供の脳の中の日本語センスや思考回路が混乱するようになる。それに確かに後20年も経つと自動同時通訳器、自動翻訳機が腕時計の中に入るようになる。そして無線で耳の中のイヤホンに翻訳されて聞こえてくることになる。そうすると正しい日本語をきちんと話せる人間の言葉は、よりきれいな正しい品のある外国語に翻訳出来ることになるし、いい加減な日本語はいい加減な英語に翻訳される。
小さな専門商社に勤めていた頃、若手では一番英語が出来ていたのだけれど、部長から「お前が英語が出来ないのは日本語が出来ないからだ!」と怒られたことがある。そうだよね、きちんと論理的に話すのと習慣的に話すのとは違うよね。数学や物理も国語が出来ないと出来ないんだよね。数学は好きだけど国語は嫌いで成り立つのは高校までの話し。
大学に入ったら物理科なのに、どの作家の何の本がどうのこうのという話しが飛び交っていた。小説を読まないと話しの中に入れない。で、焦って始めて小説というものを読んだ。それまではひたすら戦争の本しか読んだことがなかった。まあ、小説なんか読んだことのない田舎者が目をパチクリだったね。「田舎だと本なんか読まないでも生活できたのに、東京はスゲー所だな!」と。
携帯が生まれる10年前に誰が携帯が10年で普及することを想像できたでしょうか?同じように10年後から10年であっという間に自動同時通訳器が普及しますよ。まあ、要するにスマートフォンが小型化薄型化されて自動同時通訳機能が入るということですね。
だから今の段階では正しくきれいな日本語を習得した幼児が将来、世界に通用する一流ビジネスマンとか政治家とか学者とか職人になれることになる。時代のブームの流れの中でそれに添って親の見栄で無理に子供に何かを学ばせようとするのはいつの時代でも子育て失敗という結果になる。学ぶことはいつの時代でも大切ですが、子供が夢中になることを学ばせれば良いだけなのです。
強制させると好きなことも嫌いになる。
私は30年以上毎土曜に英語サークルに勉強に行っています。おそらく3年間本気で勉強した人に勝てないと思うな。少なくとも高校を卒業した人が3年間本気で勉強した人間は、だらだらと30年勉強した人より上に行くな。英語が出来たら良いと英語塾に通うぐらいでは英語はものにならない。私の今の英会話の実力は大学を出た時や30年前より落ちているのではないかと思うな。
塾に通えば出来るようになると思うほど英語は甘くないな。まあ、それは英語だけでなく何でもそうだけど。(そういう意味では、だらだらと天風会に行っても天風教義はサークル活動的にしか身に付かないというのも同じかもね?)
もちろん海外に留学するのが一番だけど、留学すると日本の会社に就職するのは難しくなることが多い。企業から見て、日本の企業文化に合わない変な思考癖が付くからね。おそらく外国で評価される日本人は日本文化を何か身に付けている人だと思うな。
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