中年の宮司さん(宮司さんと呼ぶべきか神官と呼ぶべきかは分からないけど)は、高校生の滝行の指導が終わったらすぐに着替えて「先に上がらさせて貰います」と言って一人で先に帰っていきました。滝行で高校生を事故がないように祈りの力で守っていたんでしょうね。だから念入りに時間をかけて準備をしたのでしょう。それでくたくたになったのだと推測しました。ちょっとした怪我や事故でもあれば大変なことになりますからね。黙って祈りの力で守る。神官とはそういう役割なのかも知れませんね。守られた方はそういうことは何も知らなくて良いのです。祈りで人を守るなんてチャンチャラおかしいというのが世間通念ですから。子供は、大人が守る力があれば、その中で自然に成長するのかも知れませんね。人は誰かの命がけで守られている環境の中にいればちゃんと育つ、そんな感想を持ちました。そういう中では大人が何も言わなくても子供は大人に従う。そんな姿を見たような気がします。今は、守っているのでなく、大人(先生の、親の、大人社会の)の価値観を押しつけているのが多いのかも。
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