高二の時に私が書いた文章(抜粋)です。記憶に無い。
昭和43年6月16日(日)
「生きている人間は、ただで映画館に入っているようなものである。
その映画が面白くなかったら映画館から出たい奴は出たら良い。
しかし、今まで十六年間 映画をズーと見ていて、
映画館の外はどんなのか全然わからない。
出たところで、外がおもしろいか、どうか 分からない。
ひょっとしたら、ものすごく恐ろしい所かも知れない。
だから、映画は面白くなくても、だれかに無理やり出されるまで、
見ようじゃないか。
それにせっかくタダの映画なのに、見なくては損じゃないか。
いつかは、出なくてはならないのだから、そんなにあせらなくても。」
「もしこの社会が完全だったら、どうだろう?
何もしなくても、楽しく生き、食べることも、住む場所も、衣服も、心配なく、
政治家も立派で、戦争の心配もなく、他国に戦争は無く、人を殺傷する道具も無い、人を憎むことも無い、こんな世の中だったらどうだろうか?
君たちは素晴らしいと思いますか?僕は思わない。
もしこのような世界だったら、自分は何を考えれば良いのだろうか?
何もかも完全であるために改良改善する所が無い。
何もかも考え悩む材料がなくなる。
こうなるとよけいに生きる意味が分からなくなる。
人間は、不完全だ。だから人間は、いいんじゃないか?」
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