半年ほど前に北朝鮮の原子力施設の活動を不能にするために原子炉施設の煙突の破壊が行われた。中身がほとんど空洞の煙突がダイナマイトで爆破されたのがニュースで何度も報道された。はてさてあの爆破はいったい何だったんだろう?そういう疑問を持つメディアは存在しない。「あんなの簡単に再建できる。爆破は単なるプロパガンダだ。アメリカがよくやる手法だ」と私は見ていた。それから数ヶ月が経って小さな記事が喫茶店で読んだ新聞に載っていた。煙突の爆破の経費が300億円でアメリカがすでに150億円を支払っていると。???あんな簡単な爆破に300億円?それは明らかに北朝鮮の金正日とその周りの幹部に支払った賄賂だなと(一部はアメリカの関係者のポケットマネーになっている可能性もある)。大事な意味を持つ記事はいつも小さな一行で書かれている。最近では北朝鮮のミサイル発射準備と小形ミサイル3発の発射がまずまずの大きさで記事に載っていた。それは大事な記事ではない。大事な記事は北朝鮮軍が韓国に対して部隊を前面配置をしたこと、戦闘機ミグ21の実戦訓練を行ったこと。この二つが大きな意味を持っている。これによってアメリカは北朝鮮の脅しに屈してテロ支援国家指定を解除した。そして今のうちに交渉を完結しておかないと150億円の不適切なお金の支払いが問題になる可能性があるし将来の利権を失ってしまう。新聞とはそういうふうに読むものなんです。大きな記事をそのまま読んで感情的にマスコミの論調と同一視していては真実は見えてこない。
PR