スーザン・ボイルという48歳のおばさんが4月半ばから世界中の話題になっていますが、彼女に関するYOU-TUBEの検索数を見ていても毎日増える一方で凄いですね。時代が本当に変わってきている証拠だと思います。ただ彼女はいろんな意味で今までつらい孤独の人生でもあったかも知れませんが、これからは今までとは異質の強烈な孤独と不安を味わうことになります。それに彼女が何年耐えられるかですね。24時間、普通のおばさんでいることが出来なくなります。最初の一、二年は面白くて大丈夫でしょうが、10年彼女の精神が持つかどうか疑問ですね。なんせ24時間、寝ているときもパパラッチのカメラに狙われ続けるのだから。人の視線が24時間、ずーっと何年も続くというのは今まで48年間ただの素人であった人間が耐えられるかどうかですね。
これからいろんな欲を持った人たちに追いかけ回される。自伝を出版すれば瞬く間に世界中でベストセラーになるだろうし、CDを出せば世界で1千万枚売り上がる可能性がある、それらの版権を得るだけでボロ儲けになるのだから。一夜にして500億円の宝くじに当たったようなものだから大変だ。
これから、もうすでにそうだが、すべての人間が彼女をちやほやし、誰も注意したり叱ってくれる人がいなくなる。自分は特別な人間だと思い始めたら、そこは地獄の一丁目だ。
それにしても彼女はステージに立つと意識の先祖返りをするんじゃないかなぁ?魂の、心の癖の過去生への先祖返り。彼女の若いときの映像とあまりにも態度や表情が違う。良い意味での開き直りになっている。
それにしても一ヶ月ちょっとで延べ一億人以上が彼女をYOU-TUBEを通して見ている。どんな凄いプロでも為し得なかったことが起きている。本当に凄いことだ。誰にでもそういうチャンスは起こりうるということですね。
そういえばハリー・ポッターの著者も、ど貧乏なおばさんでしたよね。イギリスには結構奥深い文化があるのかな?文化の裾野が広く無いとそういうのは生まれてこないから。国も社会も個人も文化を内在していないといけない。日本がいろんな製品を輸出しても尊敬されないのは外人と交流する日本人に文化が乏しいからですよね。日本食とかお茶とか生け花とかいろんな文化が日本にはありますがそういう文化はそれなりに評価されていますが普通の日本人が外人に示す人間としての文化を持っているかどうかですね。単なるただのセールスマンでありエンジニアでしかないことが多い。外人と食事をしながら2時間、仕事以外で自分の持っている文化を相手を楽しませながら語れるものを持っているかどうかですね。
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