私は今でも那覇地検の誰かが漏洩したと思っていますが、仮に石垣島海保の誰かが犯人として逮捕された場合、「今の政府の方針では日本の海を守れない」と、その抗議として石垣海保の職員１２０名全員が辞表を出したらどうなるのだろう？もし私がそこに勤めていて２０代ならそんな画策というか運動をするかも？
それにしても今回の件で一番得をしたのはYou-Tubeだな。NHKもどの放送局もYOU-TUBEという文字と言葉の連発だもんな。You-Tubeは無茶苦茶宣伝になった。さらに多くの人がYOU-TUBEを見るし投稿することになる。何百億円の宣伝効果になったということですね。
それにしても仙石官房長官は国会で、（漏洩という）犯罪を称揚（支持）するのはけしからんみたいなことを言っているが、「自分が中国人船長の犯罪を許しているではないか、中国人は許すが日本人は許さないというのか」と追求する自民党の議員もいないのは嘆かわしい。
ただ、情報漏洩としてどれほどの機密事項なのか明確にしていたかどうかが問題にもなるけれど、犯罪は犯罪として処罰する方針でいかないといけない。中国では愛国無罪といわれているが、戦前の日本陸軍の関東軍の行為なども、ある意味愛国無罪として独断行為が許されてしまったのが大きな敗北への道になった。犯罪は犯罪、越権行為は越権行為として法に従って処罰しないといけない。一番手は純粋な愛国的判断と行為で仮にあっても、馬鹿な名誉欲に走る二番手、三番手が出てくるのです。そして国が滅びる。人情を排して法に従って厳密に対処するのが大事なのです。それを三国志の中の有名な言葉で、「泣いて馬謖（ばしょく）を斬る」と言うのです。石原慎太郎は、これはアメリカが漏らしたものだと言い始めている。