今日、仕事関係で寒いある地方出身の30代の独身女性が会議に出てきた。
「30を過ぎて、こんなにシャイな女性がこの世の中にまだいるんだ!」と驚きの目で見ていたのだが、なんと!京大大学院の理論物理卒業だという!
「はあ~!」というか、お嬢さん育ちというか、こんな性格でどうやって今まで生きてきたのだろう?と疑問に思った。まったくのシャイなんだけど、ボスに「今日は飲むのも仕事だ」と連れられて来て、4人でお酒を飲んだ。
お酒が入ると少し陽気になってきた。ヨガをやっている、風水や占いを勉強していると言っていた。「はあ~?」ですよね。アパートは風水で方角を考えて決めたと言っていた。「はあ~?物理屋が何と言うことを!」と私は叫んだ。
まあ、お酒を飲みながらいろいろ話したが、最後に、「あなたは自分を解放するのが人生のテーマですね」と言ったら、「人にそう言われたことがあります。」と答えが返ってきた。いくら頭が良くてもやはり家庭環境で母親の「べき論」の精神的縛りを強く持っているようだった。一族はほとんど医者だと言っていた。
祖先のカルマのせいか刃物(メス)を持つ仕事をしている医者はいないと。
「珍しい名字ですね、元は京都のお公家さんですか?どういう由緒があるんですか?」と尋ねたら、私にみんな見抜かれるものだから、小さい声で、「そうです。言いたくないけど・・平安時代は京都でした。公家ではないけれど武家で、○○神社の云々で、いろいろ大変なことがあって・・」と言ってから、ぽつりぽつりと説明を始めた。なかなかの歴史的由緒ある家柄だった。平安時代からの由緒を背負って頭が良い一族も大変だ。
「あ~!俺は海賊の子孫で良かった~!海賊は自由だ!」と自分で納得した。
きっと親からの大きな財産を受け継いだ人はその重荷に大変だ。心の自由を失う。精神的に財産の管理人になってしまうのかも?
PR