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子育て

昨日、池袋に向かう電車の中で坐っていたら、幼稚園児(女の子)と母親が赤羽から乗ってきて私のすぐ左前に立った。母親は私の正面。そして女の子は私の目を見ながら自己紹介を始めた。ちょっとビックリしたな。何かと思いきや、女の子が年少組から年長組に移って新しいクラスでする自己紹介の練習だった。
「私は○○です。家の電話番号は何々です。私がするお手伝いは、朝、玄関をぞうきんで拭くことです。テーブルにみんなのお箸を並べることです。お父さんのためにおにぎりを作ることです。私の友達は何々ちゃんと何々ちゃんです。云々」
最初は、「この子は良い子だな~!」と感心していたら、母親が時計を見ながら「はい、1分(の自己紹介)スタート!」そして細かく細かく指導していた。
「先生は意地悪だから、いろいろ突っ込みを入れてくるから」と母親が言った。
「突っ込みを入れてくるって何ですか?」と女の子は質問していた。自己紹介の後の先生との問答の想定練習も行っていた。
「あ~、この子は自我が確立できないで二十歳前後で鬱病になったり、引きこもりになるだろうな?」と思ったな。良い子なのに可哀想だな。
子供の心の病は、ほとんどは母親が原因だな。母親は、「私はそんな育て方をしていない!」と主張するな。母親にアドバイスしたかったけど子供の前で言うのは良くないしね。それに母親に何を言っても聞く耳を持たないのはよく分かる。20代の女の子でも、「この子は母親から細かく指導されて育ったんだな。」というのが見える時があるな。母親は正しいことを言っているが故に反発も出来ずに自我が確立しないで見た目、良い子に育っている。母親が正しいと信じる枠の中に子供を入れる育て方をすると子供が大人になって問題が起きてくる。
私がいつも言っているのは、「親の都合は子供の不都合」と。親の見栄で子供を教育したり躾けると後で問題が起きる。そして問題が起きて、「私は、(正しい子育てをしてきたのに)なんて苦労を背負わされるのだろう!」と母親は嘆く。
みんな自分が蒔いた種が10年後、20年後に子供の鬱や引きこもりや、またはグレとして花が咲いているだけなのに母親はまるで自分が運命の被害者のように愚痴を言う。本当は自分が加害者なのにね。子供が親の犠牲者なのです。
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