池袋の地下鉄の改札口を出てJRに歩いていると、目の見えない女性が大きな柱の前で前に進むのに混乱始めて柱にぶつかったので、彼女の腕を取って、「どこに行くの?」と聞いたら、「東武デパート」と言うので、デパートのドアの中に連れて行って、「ここがデパートの入り口」と言って私は去った。
「親切は一風の涼風の如く」、さっと去るを旨とするだな。
「どこの売り場まで行くの?」と聞いてそこまで連れて行くのも親切だけど、相手に気を使わすほどの親切の深追いはしたくなかったので、後はデパートの関係者か他の人の親切を期待してその場から去った。それで良かったかどうかは自問自答として疑問に残っている。ちなみにその女性は30過ぎぐらいかな?目の見えない女性であんな美人は見たこと無い。ドンピシャ!の好みの顔だった。同じ生活空間にいたら惚れてしまうタイプだな(この歳ではもうないけど、)。
目が見えなくて一人でデパートに買い物に来るなんて凄い勇気だよね。一人で行かせている親もまた偉いよね。親が先に死んだ後は自分ですべてをしないといけないのだから、親も一人で行かせているのだろう?
「ここがデパートの入り口。」と手を放した時に、笑顔で感謝の言葉を私に言っていたが、生れながらに目の見えない人が笑顔をどのようにして身に着けるのだろうか?生まれながらの本能として人間は笑顔を持っているのだろうか?
ならば、なぜそんな本能を人間は持っているのだろうか?赤ん坊だって、とてもチャーミングな笑顔を見せるけど、それは母親の笑顔を見て、それを真似るだけではなさそうですね。
人間は生まれながらに笑顔という表情を持っているとしたら、セルフィッシュ・ジーンズ(利己的遺伝子)という理論から推論できる内容以外に、そこに何か深い意味があるのかも知れない。なにはともあれ、自分以外の誰かをいつも笑顔の人生を作って上げられたら、それだけでその人の人生は大成功だよね。
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