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肚(はら)

私はいつも、「人の生きる目的は、生きながら生まれ変わることです」と言っています。今ドイツ人の書いた「肚(はら)」という本を読んでいます。禅の思想が基本なのですが弓道の体験的思想も入り、普通の人には難しいかも知れませんが面白いです。天風哲学と表現する言葉は違うけれど同じ内容でもあります。天風哲学(ヨガ)の思想に影響を直接的に、または間接的に受けているのではないかと思いながら読んでいると次のような文章がありました。
【修行の極意は変身である。私がインドのヨガの不思議な成果について尋ねたとき、ある日本の老人が応えてくれた言葉もまたそのように理解できる。
彼は言った。「もちろん、数年あるいは数十年、なんらかの能力の修得に努力する人は、修行しない人に比べれば、素晴らしいと思われるような成果を上げることができます。しかし問題は、その成果が一体どういう価値を持っているかということです。それが粘り強い名誉心によって獲得された技術の結果でしかないならば、人間にとって全然重要なことではありません。それが内面の熟達の証(あかし)であるならば、価値があります」と。その老人の言葉はそれだけだった。これは成果そのものを尊んでいる私たち西洋人にとっては、思いがけない言葉だった。】
この著者はナチスの党員にならなかったために左遷させられて、日本に派遣され1937年から47年まで滞在したようですから、その当時のヨガに熟達した老人とは天風先生以外に考えられないし、その言葉の内容も納得できる。それにしてもドイツ人は面白い。以前ドイツ人の書いた弓道に関する本も日本の弓道を通しての悟りを理解して書いていた。ドイツ人は学べば東洋思想を、理論的体験的に深く理解できるということですね。
戦前、日本や東洋哲学について何も知らない西洋人にとっては、日本なんて、「地、果てる国」、「文明果てる国」ですよね。そこで受ける思想哲学文化ショックは天地ひっくり返るぐらいのものだったのではないでしょうか?
それにしても日本は不思議な国だ。武術が武道になり、弓矢の技が弓道になり、お茶のマナーが茶道になり、生け花が華道になる。そんな国は日本だけだな。そのうちマルクス共産主義も共産道になるかも?ロボットにもロボット道というのが作られるかも?ヨガ哲学も日本人には本質を理解しやすいのかも知れない。ただそれを論理的に、分析的に、そして統合的に説明するのは日本人は苦手だな。ドイツ人の論理的文章の方が理解しやすいかも?
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