歴史を見ていて、いつの時代でも世界のどこでも一番金儲けをしているのは交易なんですよね。昔なら地中海交易とかシルクロード交易とか、今なら商社ということでしょうか?でもいくら金儲けをしてもそれで歴史に名前を残した人はいない。人類の発展に貢献したという名誉も無い。金儲けをして消えていくだけだ。儲けた金はあの世に持っていけない。職人は、本物の品質のものを作れば、その作品と彼の名前が数百年から千年残る。また身につけた職人としての技は来世へと繋がる気がする。
仕事はそれぞれ役割だから貴賤はないけれど、日本の場合には技術者の地位と報酬が低いので、かつて土、日に韓国の企業にアルバイトに行ったり、日本企業のリストラにあって韓国や中国、台湾の会社に顧問として迎えられて、彼らの半導体を含む製造業に貢献して日本の企業を苦しめることになった。日本の製造業の活力の低下の大きな一因はそういうように技術者を守らなかったことにある。交易するには相手と交換する金か、相手が欲しがる商品が必要だ。世界が欲しがる商品を日本が作れなくなったときに日本は世界社会から消えていくかも?
日本の食糧自給率が40%なのは政府が悪いと文句を言いながら自分は1円でも安いものをということで輸入品の野菜や肉を買う。商社は儲けるために外国だろうが国内だろうが農家から一円でも安く仕入れるため買い叩く。それ故、アジアの農民はどこの国も貧しい。安ければ国内がどうなろうが如何なることも正義という概念が日本を滅ぼす。日本の会社も消費者も目先の金のために自ら日本を自滅に追い込んでいることに気付かない。
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