学生時代に卒業研究としてアイシュタインの「一般相対性理論」を1年間本当によく勉強したけれど、結局、私の頭では理解できないという結論を持って卒業した。
天風教義も時間が経てば立つほど分からなくなる。分からないと言うことが分かってくる。悟らないと分からないものかも知れませんね。
仕事も、やればやるほど分からないことが増えてくる。例えば、金属は、特にアルミは熱をよく伝えるという常識やデータがあります。しかし前に進めば進むほど金属は熱を伝えないということが分かってきて技術の壁にぶつかっている。金属の中で熱が伝わらないで熱がこもるのです。アルミの金属を均一な熱分布にするというのは本当に難しい。エアコンで部屋のすべての場所で温度を0.1度の誤差の中に一定にするということも実は本当に難しい。金属もそれと同じですね。まあ、私はエアコンで冷房の効いた部屋の真ん中でストーブを炊きながら部屋全体をどの場所でも誤差0.1度以内の均一の温度にするというような技術を追求しているようなものですから。何でも一定のレベル以上の段階になると本当に難しくなる。
どの世界でもあるレベルを越えると常識というものが消え失せる。
「結局、何もわからなかったなぁ~!」というのが私の人生の結論になるのだろうか?せめて何かひとつは極めたいと思っているのだが・・・。
何でも啓蒙書レベルの本を読んで分かっているつもりになっているときが一番幸せだ。その本に書かれている一行一行を自分で証明をしようと始めると苦労の度つぼに嵌ることになる。
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