天風教義の基本は、クンバハカ、安定打坐、観念要素の更改の三つですが、同時にこれらは一つのものなんですね。敢えて言えば観念要素の更改が一番大事です。しかしこれが一番難しい。観念要素の更改法としてはいろいろ書かれているが、自分の一つ一つの問題をどう観念要素の更改をするか、出来るかを具体的に教えてくれる先生は今はいない。総論賛成、自分にマイナスになることは反対と同じで抽象論は解るが自分の個別問題の解決法は分らない。
それが今の天風会の問題ですね。私が天風会に入った時に同時にある宗教団体にも入った。一年の間にどちらが答えをくれるかのテストをするつもりで。その宗教団体は1年間答えをくれなかった。天風会の当時の会長はある講演の終わりに前後の脈絡も関係無く突然、「社会正義が侵される時は戦え!」と叫んだ。「あっ!この人、人の心が見えている!」と思ってそのまま天風会会員を継続した。一回、先生と呼ばれている人から答えを貰うと後は自分で答えを出せるようになる。そして今になっている。何でも最初は呼び水が必要なんですよね。ホースから一度水が流れ出したらもう呼び水は要らなくなる。