武蔵浦和駅下のスーパーで、ペルシャ絨毯の即売会をしていた。ペルシャ絨毯の織り方でフランス絵画を表現しているのがあった。美術品があったらついつい見に入ってしまう。毛織物を織り込んで複雑な絵画を作っていた。色具合とか光り具合とか、とても良い物だった。デパートで買えば150万はするけど、特別にここでは90万で売っていると。まあ、イラン人はしたたかだから実際の値段はどうかは知らないが、日本人の目で見て最低50万の価値はあると見た。後でこっそりと、「60万でどう?」と耳打ちしてきた。まあ、そういうのがイラン人の商売だよね。
販売員のイラン人といろいろ話した。イラン人と話したのは初めてだな。イランの遊牧民の話もいろいろ聞いた。で、小さなペルシャ絨毯を4万円で買った。ペルシャ絨毯としては異色な色具合とデザインのものだな。普通のデザインのものなら買わない。お金のない時に限ってそういう縁と出くわす。困ったもんだ。
2700円の綿のテーブルクロスも買った。テーブルクロスはちょうど欲しかった物だから。
ミュンヘンの展示会費用が結構出るので、いろいろ考えている最中なのに困ったもんだ。出展費用と飛行機代、ホテル代は最初から考慮の上だったが、貨物の運送費用がバカにならない。一人分の飛行機代がかかる。手で持って行くともっと安いけど、一人で20キロは重い。それにスーツだとかのスーツケースも持たないといけない。などなど頭を悩ましている時に出くわしてしまった。
たまにペルシャ絨毯の店に出くわすけど通りから見るだけで特に興味は無かったが、イランの遊牧民の若い女性が織っている、指の細い10代しか織れない、結婚すると指が太くなって良い絨毯は織れない、祈りを込めて織っている、とかいろいろ言っていた。で、良いペルシャ絨毯の上で寝ると腰痛も治るとかも言っていたな。まあ、私は腰痛とは縁が無いけど。確かに分厚いペルシャ絨毯を触っているとそんな気がする。すべて化学染料は使っていないとも。まあ、私は売り手の話より自分の手触りの感覚を信じるだけですけどね。自分にとってその価値をどう見るかだけですね。今、4万はきついな~!でも、今、それを買わなければ、その小さな絨毯との縁は二度来ないと判断した。それを買うことはそれを織った人の仕事と心を買うことだからね。
ちなみに腰痛が治る(治ると言うよりもその上に坐っていると痛みが和らぐという意味)と言って見せてくれたのは、普通のペルシャ絨毯の店頭で見る物とはまったく違う物です。私もそれは初めて見た物ですね。30万近い値段をしていました。ミュンヘンに行かなければそれを買ったかな?私が買った物は、それと同じ織り方をしている小さなものですね。椅子かけにもタペストリーとしても使える。
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