潜水艦2隻を含む中国艦艇10隻が沖縄と石垣島の間を通過したという事実はとても大きな意味があると書いたが案の定、次のようなニュースがあった。
[今月10日に沖縄近海を通過した中国海軍の艦艇がその後、日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)近海に入り、同島を基点とする日本の排他的経済水域(EEZ)内で島を1周するように航行していたことが19日、わかった。]
アメリカが日本を守る気が無くなると中国は何も怖いものが無くなり日本の領土・領海を取り放題になる兆しだな。アメリカが中国に感謝する10項目というのがアメリカの雑誌に出たと書いたが、おそらく中国が金を出してアメリカ世論操作のために書かせたんだな、きっと。これからは日本より中国の方がアメリカのためになるという世論を作り、中国の動きに対してアメリカ世論に反対運動を起こさせない10年以上先を見た長期的な展望に基づく動きだと推測できる。これから徐々にそういう中国の動きが多発して段階的に大きくなるだろう。第二次大戦前も中国はアメリカ世論を中国びいきにするために大々的な動きをして成功した実績がある。本当に日本は相変わらず歴史から何も学んでいない。
ただ現段階において中国海軍が太平洋での自由自在な艦隊運動能力は無いのでこれから訓練を積みながらそのレベルに応じて日本に対して威圧してくるだろうと思う。中国は今、10年計画で大々的な艦隊を作り出しているのだから。アメリカが沖縄から手を引く、または手薄になるということは中国が日本の領土をその周辺地域から獲り出してくるということです。普天間基地移設問題のごたごたがそういうことを生み出してくるのです。中国の動きはそういうことと連動していることを知らなくてはならない。それが国家戦略というものです。「アメリカは沖縄から出て行ってくれ」ということは段階的に周辺の島々から中国に獲られるということです。そしてアメリカはそれに対して言葉でしか抗議しないということになる。日本のためにアメリカ人を一人たりとも犠牲にする理由はないということですね。ただ現在の段階ではアメリカの最先端軍事技術や兵器は日本の部品が無いと成り立たない。少なくともこれから10年はそういう状態が続くが、日本の技術開発力が落ちればアメリカは日本を手放すことになる。日本の基本的な国防というものは日本の技術開発能力に依存しているのです。アメリカのステルス戦闘機も日本の部品が無いと成り立たないのだから。しかし10年先は分からない。アメリカにとって魅力的な技術が日本に無くなればアメリカは中国が持っているアメリカ国債をチャラにするために中国に日本を売り渡し日本は中国の一部になってしまうかも?アメリカが日本を中国に売るということは、アメリカが中国の動きを黙認するという意味です。中国のチベット支配をイギリスは公式に昨年認めました。それと同じですね。
日本人は日米安保条約があるではないかと無知な人は言うかも知れない。その条約にはアメリカが日本人や日本の都市、領土を守る義務は負っていないのです。それに「日本が日米同盟の義務と責任を果たさないので日本側から破棄されたものと見なす」、チャンチャンで日本は売られるのです。同盟条約というのは弱者(日本)のほうから一生懸命守らないと強者(アメリカ)から適当な理由と都合によって捨てられるのです。それが歴史です。