久しぶりに荒川沿いを運動のために自転車で走った。
何人かのホームレスが小屋を建てて住んでいた。子供時代に友達と山の中に「秘密の小屋」を作って遊んでいたけれど、今のホームレスもその延長のような生活をしている。まるで子供時代の夢の遊びをそのまま続けているようだ。
ホームレス同士一定の距離を置いて小屋を建てている。一人では寂しいけれど、他のホームレスと近すぎても煩わしい。そんな適度な距離と仲間意識を感じるな。川の傍での春の生活は天国だな。
人間、不思議なもので家を建てる時、何かの目印の傍に建てる。この写真の場合は木の下に建てている。何かの拠り所を必要としているんだな。もちろん風で家が倒れないようにという合理的理由もあるけれど。
世界には多くの国に王室がある。日本には天皇がいる。
「なぜだろう?」と長い間考えていた。人間にはこのホームレスが小屋を建てる際のシンボルとして、拠り所として木を選んでいる。それと同じかも知れないな。
人間には拠り所が必要なんですね。ホームレスにとってこの木は親なんだな?母親だろうか?父親だろうか?
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