私は日本が心配になりつつある。集団的自衛権を持たない自衛隊は日本を守ることは出来ない。アメリカが一国で充分強かった時はそれで問題が無かった。
全体としてはアメリカに任せておけば良かった。他の国も手を出せなかった。フィリピンからアメリカ軍が撤退したら中国はすぐにフィリピン沖の島を獲った。
ヘーゲル国防長官が強気で中国に、「尖閣は日米安保の対象となるので中国が軍事的に侵攻したらアメリカは守る」と言った。この見方は二通りある。ひとつは、まあマスメディアの書く通りだからここに書かない。
もう一つの見方は、アメリカは尖閣を守るつもりは無い。だから言葉では強気な発言をしておく。ということですね。
アメリカがどこかの国と戦争する場合は、アメリカは「それは当事者同士の問題なので、問題解決のためにアメリカは手を出さない」と発言する。
そして相手国はアメリカが手を出さないのならということで油断して手を出してくる。それを叩くのがアメリカのやり方。朝鮮戦争しかり、湾岸戦争しかりです。
まま、それはそれとして、これは悪までもひとつのシミュレーションですが、中国が尖閣に侵攻して、次に沖縄諸島に侵攻して日本との全面戦争になった時、日本の憲法と法律でがんじがらめの自衛隊はほとんど為す術が無い。継戦する予備弾薬も無い。
で、自衛隊がその持てる防衛能力を発揮するにはどうするか?
日本は国連憲章に於いて未だ敵国条項から外されていない。すなわちアメリカが国連軍として日本を再占領するには国連決議は必要は無く、30分で出来る。横須賀の米軍司令官が国連軍の旗を付けたヘリで首相官邸に飛んで、
「今から日本を国連軍の管理下に入れる」と宣言したら、その時点で日本国は独立国で無くなってしまう。簡単なことです。すべてはそれだけでOK。
で、アメリカ軍は日本を国連軍として再占領する。すなわち憲法停止ですね。
で、国連軍に自衛隊は没収される。で、自衛隊員は国連軍に志願兵として採用される。そして国連軍の一部として日本を守る。一番日本を守れる方法ですね。
独立国のプライドを持たない日本を守るにはこの方法しかないかも????
敵国条項を逆手にとって逆転の発想ですね。
そしてその後どうなるか?今以上にアメリカの属国になる。日本は永遠にアメリカ委任統治国ですね。中国との停戦交渉で沖縄は中国になるでしょう。九州も中国領になるかも知れない?どさくさにロシアも降りて来て北海道を獲るかも知れない?
あらら!第二次世界大戦が終わった時の連合国による日本分割統治案に戻ってしまった!能力的には日本の自衛隊はかなりの守る力を持っていますが、憲法と法律と予備弾薬の無さによって日本を守るためにその能力を全く発揮出来ないのが現状なわけです。
まま、中国には今のところ、渡海能力はほとんど無いので沖縄まで来れないのが現実だが、アメリカと中国が裏取引をすると、日本から没収した財産で中国とアメリカを立て直そうと、八百長でこういう戦争事態も起こり得るということです。日本を守るウルトラCが日本を滅ぼすウルトラCに成ってしまった。しかしそれは自分で自分を守る意志を持たない国の行く末ですね。
だから私は日本が心配ですね。
日教組によって教育された団塊の世代のおばさん達は言う。「そんなこと起きないわよ!そんなことより消費税が8%になって生活が苦しくなる方が問題よ!」と。しかしウクライナでは起きている。
ウクライナは内輪もめばっかりで自分を守る力を育成してこなかったから。
起こるかも知れないことだけでなく、起こらないかも知れないことも含めて、あらゆることをシミュレーションして対応策を考えておくのが国防ですね。
「マグネチュード9の地震とか30mの津波なんか来ない」という前提で原発は造られていた。日本人は、「来て欲しくないことは来ない」という信念があるようだ。しかし国防や原発対策は徹底したマイナス思考でなくてはならない。
ほとんどの日本人は知らないが、日本の空の80%はアメリカ軍の管理下にある。残り20%の隙間を使って日本の民間旅客機は飛んでいる。それでも日本は独立国だと信じているのが日本人ですね。日本の空は日本の空でないけれど、そんなこと問題にしても票にならないから政治家は取り組まない。
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