その中にいるとそれが当たり前なので、その価値や意味が分からないが、私の村では嫁さんが大事にされているのかも知れない。
私の田舎の友達は嫁さんに畑仕事はさせないし、あ~しろ、こ~しろと要求はしないらしいし、料理はいつも美味しいと言って食べるらしい。彼は女房を大事にして苦労させないようにしていると言っていた。
私の母方の義叔母も花や植木は趣味でたくさんしているけど畑仕事はほとんどしないし、叔父が「畑仕事をしろ」と要求したこともないらしい。母の母(私の祖母)もお姫様育ちなので結婚(養子を迎えた)をしてからも料理は曾祖母がずーっとしていたらしい。その祖母の流れを汲む母や叔母達も料理はうまくないらしい。確かに、私の母は料理は得意と言えない。それで誰からも文句が出ずに許されてきたのはハッピーなことですね。「不味い!」と文句を言っていたのは子供の時の私だけ。「文句を言わずに黙って食べろ!男は食べ物にあれこれ言うんじゃない!」と叔父や兄からいつも怒られていた。はははは。
私の村では誰それは亭主に殴られているらしいという噂は昔から一度も聞いたことがない。私の家は他の家から離れているので夫婦げんかをしても人に聞かれることはないけれど、それ以外の家は密集しているので喧嘩をすれば近所に聞こえるので、そういうことがあれば近所の噂にならないはずはない。
そういう環境の中で育っているので、女に手を上げるのも一生の内、一度や二度はあるかも知れないけれど、日常的に家庭内暴力というのは想像できない。
私の村は昔、北前船という回船業を営む家が多かったので男は長い期間船に乗っているのでたまに帰ってくると女房を大事にしていたのかも知れない。大事にしていないと、家に帰ったら女房がいなくなっていたということもあるだろうし、長い間の留守に浮気をされる可能性もあっただろうから。
もちろん私の村でも私の母も含めて畑仕事をしている女性は多かったけれど自分の意志と判断でしていたんでしょうね、きっと。よく分からないけど長期間家を留守にする船乗りは女房に優しいかも知れない。その伝統が私の村の気質になっているのかも知れない。でもそれが当たり前だから、嫁にとっては有り難いという心は生まれないかもね~?
私の家でも母が父に指示をしたり要求することは当たり前だったけど、父が母に何かを指示したり要求したことは一度もない気がする。私は母に、「お茶!」と食事の後のお茶を要求していたけれど、確かに、父が「お茶!」と言ったことは一度も無かった。子供の頃から、「お茶!」と要求するのは私だけだった。
でもそれは日本の平均的な家ではみんな同じかも知れない。
中国や韓国は儒教(間違った解釈の儒教)の国なので、女房が亭主に殴られる、女は低く見られて大事にされないで酷使されるというのは当たり前らしい。
もちろん今は人によってそれは違うだろうけどね。韓国の男は優しいからと結婚すると180度変わるとよく聞く。日本人の男も変わるかも知れないが、その比ではないらしい。日本にいる中国人の女性のほとんどは、「日本の男の人は優しいから良い」と言う。日本の女性から見ると、優しいと言うことは、それがひ弱さに見えて物足りなく感じて韓国人の男が持てる場合もある。
戦争なんかで本当に強さを発揮するのは普段弱そうに見える優しい男なんだよね。普段強そうな男は、いざという時に腰が抜ける。日本の男は家族を守るために命を投げ出すが、中国や韓国はそうではない。「新しい女を見つけて、また家族を作れば良い」と自分の命を守るために家族を捨ててさっさと逃げる。
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