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論文

私は大学を出てある化学研究会社に入った。そこでその会社としては新テーマの活性炭の研究をしろ!と言われた。活性炭を作る際に出てくる液体にとても有用な化学成分が含まれているという話しだった。会社の誰もやっていないので単独の研究室が与えられた。すなわち入社1年目から上司がいない立場だった。論文の書き方指導にはある研究課長が私に付いた。他の新入社員は当然誰かの部下になっていた。活性炭と言われても私には何も分からなかった。
冷蔵庫の匂い取りに活性炭が使われていると聞いた。活性って何だ?から調べ始めた。毎週月曜は国会図書館に通って論文や特許を読んでコピーして持ち帰り。火水木金とそれに合わせて実験した。活性炭の材料の椰子殻はインドネシアから仕入れたのがあった。実験道具も何も分からないまま論文を見て手作りした。大学ではノートとペンしか持っていなかったので実験道具を作るのも暗中模索だった。自分で作ると言ってもプラモデルしか作ったことが無かった。
そんな中で分かったことは、論文や特許は嘘は書いていないが大事なポイントは書かれていないということだった。論文や特許を読んですぐに他人に作られたら困るからね。書かれているままに作ったら出来ないようになっている。嘘はないがすべてが書かれている訳ではないということですね。
STAP細胞論文もそんなものだろうと思っていた。今のところ残念な結果になりつつある。この分野は膨大なお金と利権が結びつくので本当のところは分からないが、論文にオリジナルでない部分がままあったということは残念なことだ。
ちなみにその最初の会社で、「毎週月曜はあいつは新入社員の分際で会社に出てこない。とんでもない奴だ!」、「社長が見回りに来ても平気で机にもたれ掛かって昼寝しているし、あいつは馬鹿か大物か分からない」という噂が立っていたのはずいぶん後で知った。中間管理職も含めてほとんどの社員は私が何をしているか知らなかったらしい。そういう自由な仕事のやり方はその後の会社に入っても続いた。その癖は今も続いている。最初が肝腎だな。最初に悪い癖が付くと、そういうもんだと思ってなかなか直らない。




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