ドイツだけでなく北ヨーロッパ全体にいえることなんだろうけど、一戸建ての家が非常に少ない。日本で言うところのマンションがほとんどのようですね。
ミュンヘンの空港からメッセ(展示場)までタクシーで往復した。片道30分ぐらい。町中心街からホテルまで二度タクシーを使った。片道15分ぐらい。
その間、一戸建ての家はほとんど見ていない。農家の家が1~2軒あったかな?なぜ一戸建ての家が無いのだろう?それは千年、二千年の歴史において戦争、紛争だらけで、侵略、略奪、殺戮、誘拐、レイプだらけなので、一戸建ての家は真っ先に襲われるからですね。日本の世界史教科書に載らない紛争は山ほどあったんじゃないかな?
ミュンヘン郊外のアパートの構造も市街戦を戦うのに有利な形になっている。
日本のような単純な長方形では無い。日本はバラバラのデザインのマンションやビル、そして各自の好き勝手なデザインの一戸建てだらけで統一感や総合的な調和された美は何も無い。しかしそれは日本は襲われる、略奪される、殺される心配が何も無いという現れでもあるんですね。日本はビルも高層ビルが至る所に建っている。停電があることが前提になっていないからですね。戦争がいつ起きるか分からない国や地域では停電になった時にどう対処するかを初めから考慮されている。そのためにドイツではほとんど高層ビルが建っていない。
ミュンヘンは同じような形と色の建物が並んでいる。それは統一感を出すためでなく、侵略者にどれが何やら分からないようにするためのものですね。
ドイツや北欧の統一された町並みを見て、美しいとか羨ましいと感じる日本人は多いかも知れないけれど、それは平和ボケの感覚だということですね。
日本のバラバラ勝手な建て方は、長年の庶民の安全感覚の中から生まれている幸せの形なんですね。
ミュンヘンの町を地下鉄5駅分約40分歩いて、タクシーで郊外の景色をずーっと眺めて、クーグルで地図を拡大して見たら、それぐらいのことは分かった。
しかしそれは直接目で見て、自分の足で歩かないとこういうこは分からないものでもありますね。歴史書や観光案内にはそんなこと何も書かれていない。
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