ずいぶん前に書いたと思いますが、中学生の時に、「天は自ら助く者を助く」という聖書の言葉を知った時、天はなんて薄情なんだろうと思って、「世の中、自分で自分を助けられる強い人間ばかりではない。自らを助けることの出来ない弱い人間を俺は助ける」と思って生きてきた面はあります。
しかしこの聖書の言葉はやはり真理ですね。
特に今の時代は、この真理の世界に立ち返っているのではないでしょうか?
常に人に依存して人に救いを求めている依存症の人がたくさんいます。天風会にもいます。自ら立つためにアドバイスもしているのですが、ちょっとずつちょっとずつの進歩しか出来ません。「依存心をやめなさい!」とも言えません。やめろと言ってやめられるなら誰も苦労しませんね。それに自分には依存心があるということも知らないのですから。もし話しても、「依存心?誰のこと?」という感じでしょうから。話しの効き目はない。
もちろん自分には依存心があると分かっている人もいます。「自分には依存症があるから依存をするのは自然」と依存症という病のせいにする人もいますね。
だからそれが分かっていても自分で治せないのです。それでも覚悟を決めて自分を変えるしかないですね。
「天は自ら助く者を助く」しかないですね。そういう時代なのです。それは素晴らしい時代なのです。自分で自分を変えられるチャンスの中に生きているのですから。
何十年という歳月で出来てきた心の癖は一年や二年では変えられません。それでも黙ってそういうことを理解してくれていて、根気よく正しい自立への方向へ導いてくれる人が近くにいる人は幸せだと思いますね。
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