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私は助けない。

今日夕方、宅急便を出すために自転車で走っていたら5歳ぐらいの女の子が歩道を自転車で向こうから走って来ていた。すれ違いに彼女の顔を見たら、向こうも私の顔を見てきた。「美人じゃないけど、かわいいね」と思ってすれ違って、ちょっとしてちょっと気になって後ろを振り向いたら自転車ごと転んでいた。
「あららら、僕を見たことでバランスを失って転んだんだな。」と思って助けに行こうかな?どうしようかな?一瞬考えて助けに戻ることにした。
彼女に気づかれない程度の距離で彼女の後方から自転車を降りて様子を見た。自転車に絡まっていないかな?怪我していないかな?と見ていたら、身体のわりに大きめの自転車を自分でなんとか引き起こそうとしていたし怪我もしていないようだったので、安心して何も助けないで、自転車の向きを戻して宅急便事務所に向かった。
小さな子供が多少痛くても自分で出来ることをしている時は私は助けない。
ただ見守るだけですね。駅で目の見えない人が白い杖をホームを叩きながら進んでいる時は、しばらくその後ろから歩くことが多い。
危なかったり困ったら助けるけど、そうでない時はただ見守るだけで助けない。
きっと私も子供の時にそういうふうに見守られて来たんだろうなと思いますね。
人は無意識のうちに、自分が子供の時にされたように子供にするんですよね。
宅急便を出して戻っていると自転車に乗っている女の子と再びすれ違った。
彼女は自転車に乗る練習を一人でしていたんだな。
すれ違うときにまた彼女は私の顔を見た。私は、彼女を見て言葉を出さずに、
「うん」と顔をうなずいた。孫を見るおじいさんの心境だな。
まあ、相手に気付かれないように後ろから黙って、知らん顔して見守るのは昔からの私の生き方だな。まあ、昔の田舎はみんな同じだと思うけど。





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