残念でしたがまあ、納得できる内容でした。どちらが勝ってもドラマになる良い試合でした。5回から答えが見えていたけれどそれは見ないようにしていた。
それにしても凄い行列でした。三塁(小豆島高校)側チケット購入窓口はまるで日本シリーズ決勝戦のような行列でした。本当に凄い数の人だった。
発売開始前の7時でも既に三塁側アルプススタンド応援席のチケットは手に入らない行列が出来ていたらしい。三塁側はアッという間に売り切れたとのこと。
私は三塁側内野席1500円で入ったけれど、それでもチケットを買うのに1時間かかった。結果としてベンチ後ろの良い席に座れた。まあ、無理にですが。
釜石の方が途中から身体の力が抜けて行った。小豆島は力が入って行って重心が上がっていった。重心が上がったら負けですね。
ピッチャーの球も釜石の方が重かった。小豆島のピッチャーの球は軽かったですね。音を聞いていてすぐに分かった。
重心が上がっている、下がっている、というのはスポーツマンでも普通の人には見えないんですね。みんな見えていると思っていた。隣の人(野球部の先輩らしい)と話していたら、彼にはそういうのが見えないようだったし、重要さが分かっていなかった。
重心の差は技術的には走り込みの差ですね。釜石の方が走り込んで下半身がしっかりしていた。小豆島は一学年100人以下、大ざっぱに言って100人として学業成績上位20人は良い大学に行くためにスポーツなんかしない。
とすると1,2学年で160人となる。その中から17人が野球部に入っている。
しんどいことを言うと野球部に入らない。
で、エンジョイ・ベイスボールをキャッチ・フレーズにして生徒を呼び込まざるを得ない。そういう中でのセンバツ出場であの活躍は立派なものでした。
人間、欲が出てくるものです。見る方も、「もっと頑張れ!集中しろ!」と言っている人もいたが、外野がそれを言ってはいけない。
私も後半、「嘘で良いから笑顔を作れ!エンジョイ・ベースボールを忘れるな!」とベンチの後ろ上から叫びたくなったが、当然、してはいけないことですね。
そこは高校生の世界だから部外者が余計なことを言ってはいけない。
でも一度だけ叫びました。思わず立ち上がって、「回れ!回れ!回れ!」と。
で、貴重な一点なりました。(もちろん私の声は関係無いですが。)
確かに、甲子園は夢の世界ですね。多くの小豆島人の年寄りにとって冥土の土産になりました。高校生と監督に深く感謝です。
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